ジュニア京都観光大使

ジュニア京都観光大使とは?

ジュニア京都検定の名人認定者の中から任命されており,京都の魅力を伝えるために観光イベントや様々な伝統文化の体験などに参加しています。
大使の活動の様子や感想などは,情報誌「GoGo土曜塾」やこのページから発信します。

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歴史都市・京都から学ぶ ジュニア京都検定
ジュニア京都観光大使のGoGo体験レポート 今年は明治維新から150年!日本初の路面電車「京都市電」 ジュニア京都観光大使の気になるお仕事探検 彩色復元絵師

ジュニア京都観光大使のGOGO体験レポート 今年は明治維新から150年!日本初の路面電車「京都市電」

2018年は明治維新から150年となる節目の年。
明治の京都で進められたさまざまな近代化事業の一つが京都市電の開業です。
今回はその歴史を探るため,梅小路公園にある「市電展示室」へ行ってきました。

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静態保存されている貴重な市電車両(広軌1型)
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今回お話を伺ったのは,元中学校の先生にして鉄道友の会京都支部副支部長の鉄道ハカセ・島本由紀先生と京都市交通局の職員・福岡加奈さんです。

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ずっと保存されてきた大正時代の市電

昭和の時代まで,京都のまちのあちこちを路面電車が走っていたことを知っていますか。その始まりは明治時代。明治維新とともに東京に首都が移り,衰退が進む京都を元気にするために,京都の人々は番組小学校をつくり,琵琶湖疏水の大工事に挑戦します。疏水では発電事業も始まり,その電気を使って路面電車が走り始めたのです。ちなみに小学校も発電も電車も京都が日本初※1
※1…発電(1891年)と電車(1895年)は一般営業として日本初

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市電の歴史は1895(明治28)年に京都で開催された内国勧業博覧会で多くの来場者を運ぶために始まりました※2。当時の日本の人々にとって,電車は未知の乗り物。人力車や馬車よりも早く安全に多くの人を輸送できる電車の登場によって,京都のまちの整備が進み,まちの活性化にも大きな役割を果たしました。
※2…当初は民営会社の京都電気鉄道

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河原町通を行く市電

その後,路線も増えていき,京都の人々や観光客の欠かせない交通手段となりました。最盛期の市電は,なんと毎日60万人もの人々を運んでいたそうです。

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案内図

そして時代は昭和の後半。自動車が普及したことなどで市電はその役割を終えます。路線は徐々に廃止されていき,1978(昭和53)年に全廃。現在は地下鉄と市バスが,市電に代わり市内の交通の要として市民と観光客を運んでいます。

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車内

市電について学んだ後は,現在の地下鉄・市バス事業について京都市交通局の福岡加奈さんが登場。地下鉄の車両はどこから地下に運び入れたのかというナゾや,京都市の職員さんたちが考えて今やすっかりおなじみになった応援キャラクターなど,現代の私たちが毎日利用している地下鉄や市バスについて学びました。

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観光のまちであり,環境のまちである京都にとって,公共交通はとても大切です。147万人が暮らす京都の市バスと地下鉄は,1日に約74万人もの乗客を運んでいますが,目指しているのは80万人。これは,京都の人々が1カ月にあと2回多く地下鉄に乗れば達成できるそうです。

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今も動く27号車(バッテリーカー)

市電から市バス・地下鉄へ。かつては京都の危機を救い,今は京都の未来に欠かせない存在へと変遷を遂げた市電。大使たちは,市電の歴史を通じて京都の歩みを学んだのでした。

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電車の行き先表示は…リナイ?

答え 稲荷
当時は右から左へ読んだので,読み方は「イナリ」です。つまり,稲荷ゆき!

市電展示室画像
梅小路公園内にある施設で,明治後期に製造された市電(広軌1型)を当時の姿に復元・静態保存しています。
<開館日時> 土・日・休日 10:00~16:00

参加したジュニア観光大使

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    笠原福人
    (京都御池中1年)

    昔の人の知恵が積み重なって市電が成り立ち,それがどんどん進化して地下鉄になり,今の僕たちの便利な生活があるんだなということを知りました!

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    髙谷翠
    (京都教育大学附属桃山中1年)

    京都の公共交通の歩みについて学ぶことができました。今はすごく発達していますが,ここにくるまでにいろいろあったことがわかりました。

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    橋本未来
    (京都女子中1年)

    昔の電車が木製だったということに驚きました。私はよく地下鉄に乗っていますが,経営課題があることにも驚きました。これからも地下鉄をたくさん利用しようと思います。

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    本川哲也
    (京都教育大学附属京都小中6年)

    最初は電車の法律がなかったり,運転手や車掌を今では考えられない短期間で育成したりなど,当時のいろんな市電エピソードが面白かったです。

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    山田彩貴
    (京都教育大学附属桃山中1年)

    昔,京都の街中を路面電車が走っていたことを初めて知りました。今はもう走っていないことが少し残念です。

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    吉田優羽
    (深草中1年)

    日本全国を走っている電車。京都がその始まりだと知り,改めて京都を誇りに思うきっかけになりました。

ジュニア京都観光大使のGOGO体験レポート 気になるお仕事探検

皆さんは将来どんなお仕事をしたいですか?京都には,どんなお仕事があるでしょう? ジュニア京都観光大使たちが,京都の気になるお仕事の現場へ取材に行ってきました!

彩色復元絵師

色があせてしまった古い文化財の色彩を復元し,未来へと繋げるお仕事です。

歴史都市・京都には古くから受け継がれてきた,たくさんの文化財があります。今回のお仕事探検は,古い絵画や建造物など貴重な文化財の「色」をよみがえらせる彩色復元絵師・荒木かおりさん(川面美術研究所所長)を訪ねました。

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川面美術研究所
平等院鳳凰堂の壁画復元,元離宮二条城の二の丸御殿障壁画模写や唐門の彫刻修理など,日本の美術史上に残るさまざまな文化財の保存事業を行っています。
http://www.kawamo-art.com

彩色復元絵師って,どんなお仕事ですか?

荒木さん色は,人の気持ちを表現する手段です。使う色によって見る人の気持ちを上げてくれたり,落ち着かせてくれたりするものですよね。装飾は,ものを飾っていくことで,より魅力的に見せるためのものです。特にお寺や神社,お城などの文化財には彩色や装飾がたくさん施されています。ところが,建築物や絵画などは月日がたって古くなると,どうしても劣化して色あせてしまいます。それを修復し,つくられた時の色をよみがえらせるのが彩色復元絵師のお仕事です。

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彩色復元絵師の荒木さん

「文化財」って,どんなものですか?

荒木さん文化財とは,作られた時代や作り手がわかり,国や自治体から文化財指定を受けて成立するものです。長い時間をかけて,たくさんの人の手により大切に現代へと繋がれてきて,これから先の未来へも繋いでいくことに意味があるものです。

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まずは文化財について学びました

昔の色がわからないものは,どうやって復元するのですか?

荒木さんまずはその部分をよく見て,塗膜の状態や過去の修復の痕跡を調べます。見た目にはわからなくても,ななめから光を当てると木材のわずかなでこぼこが浮き上がり,かつて描かれていた文様を見つけられることもあるんですよ。あとは,当時の歴史資料や時代背景を探り,そこに描かれているものを調べ考えることもします。

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修復を待つ彫刻や作業の様子を見ながらお話を伺いました

彩色復元絵師という仕事の,いちばん大事なことは?

荒木さん文化財の場合,ただ修理すればよいという訳ではありません。ここは竹釘で接着した,ここは金具を差し込んだなど修復内容を一つずつ修理図に描き残して,次の時代に修復をする人たちへ修理の内容を伝えることも大切なんです。その修理図を見れば,例えば後から金具が入れられた部分,当初のままではなく修理で新しく作り直された部分などがわかり,次の修復の時に役立ちます。西暦2000年代のわたしたちが,2100年の人にどんなバトンを渡せるか,ということがいちばん大事だと思っています。

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修復に使われる色とりどりの顔料や様々な筆

どうしたら彩色復元絵師になれますか?

荒木さん資格のようなものはないのですが,文化財の修復に携わるには「選定保存技術保持者・保存団体」という国の認定が必要です。川面美術研究所では,彩色の復元を中心に文化財修復に携わっているため,主に美術系の大学で日本画や彫刻を勉強した人が活躍しています。
※選定保存技術…文化財を後世へ伝えるために必要な修理技術や材料・道具の製作技術など

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国宝石清水八幡宮本殿の手挟(たばさみ) 協力:京都府教育委員会
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実際のお仕事を間近に見学

ワークショップ

お話を伺ったあとは彩色ワークショップにチャレンジ!実際に使われる顔料で絵を描いてみました。

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荒木さんと大使たち。彩色ワークショップにもチャレンジしました。

参加したジュニア観光大使

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    笠原福人
    (京都御池中1年)

    当時の材料や製作技術を持った人材など,これからも文化財を守っていくためにはさまざまな課題があることを学びました。

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    坂元柾毅
    (桂川中1年)

    色が落ちてしまった文化財を,今の技術も用いながら調べ,確信をもって復元していく過程に驚きました。

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    髙谷翠
    (京都教育大学附属桃山中1年)

    ただ色を塗るのではなく,自分で調べて色を探し出し,それを後世に伝えていく彩色復元という仕事がわかって面白かったです。

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    本川哲也
    (京都教育大学附属京都小中6年)

    文化財は人の手で伝えられてきたもの。僕も,未来へ文化財を伝えていきたいと思いました。

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    山田彩貴
    (京都教育大学附属桃山中1年)

    文化財を調査して復元するという仕事があることを知って,興味がわきました。

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    吉田優羽
    (深草中1年)

    その時代の文化も守りながら修理しているんですね。文化財修復って,その文化財への恩返しなんじゃないかと思いました。

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