ジュニア京都観光大使とは?
ジュニア京都検定の名人認定者の中から任命されており,京都の魅力を伝えるために観光イベントや様々な伝統文化の体験などに参加しています。
大使の活動の様子や感想などは,情報誌「GoGo土曜塾」やこのページから発信します。
昨年から運航を始めた「びわ湖疏水船」。めいじ号,へいせい号に続く3隻目の船「れいわ号」が登場し,そのお披露目セレモニーにジュニア京都観光大使が出席しました!

琵琶湖の水を京都へ運ぶ運河・琵琶湖疏水を就航する「びわ湖疏水船」は,大津から蹴上までの約7.8kmのコースを,およそ1時間かけてクルーズする観光船です。今回,3隻目となる船「れいわ号」が新造され,その就航を祝うため,山科乗下船場でお披露目セレモニーが行われました。門川大作京都市長や越直美大津市長に並び,令和の新時代を担うジュニア京都観光大使も参加しました。

セレモニーでは,京都市長が挨拶の中で琵琶湖疏水の歴史にふれました。150年ほど昔の明治維新によって,京都は事実上,都の地位を失って人口が3分の2に急減するなど大きな危機を迎えます。そこで,当時の京都府知事・北垣国道が京都を活性化させるために疏水の建設を実行。大工事を経て明治23(1890)年に開通した後は,発電や舟運,水道事業など多方面に活用され,京都のまちは再び活気を取り戻します。琵琶湖疏水は,まちづくりの基盤として京都の近代化を支えました。
琵琶湖疏水の水力発電によって,京都のまちを電車が走りました。
詳しくはコチラもどうぞ!
さぁ,いよいよ「れいわ号」のお披露目です。大使を代表して澤田さんと西脇さんが除幕式に参加。京都市長らとともにロープを引き,船に掛かった幕を開けると真新しい「れいわ号」が登場!全長7.5m,新元号「令和」にちなんで命名され,紅梅をイメージしたという赤い屋根が印象的な船です。


大使たちは,れいわ号,へいせい号,めいじ号に分かれて乗船し,山科から大津までの船旅も体験しました。トンネルの入り口は明治時代のレンガ造りで,伊藤博文や山県有朋,北垣国道などの書が刻まれた扁額(へんがく)も見どころの一つ。桜や新緑,紅葉など沿線を彩る四季折々の風景もびわ湖疏水船の魅力です。




琵琶湖疏水は明治時代の貴重な産業遺産であり,令和時代となった今も私たちの暮らしを支えています。大使として初めての活動となった今回。最初は緊張気味だった大使たちですが,船上ではガイドさんの解説も面白くて勉強にもなり,その歴史や価値をたっぷりと体感できた秋の船旅となりました。

びわ湖疏水船
http://www.biwako-sosui.jp/
琵琶湖疏水
琵琶湖から京都へ水を引くため,明治時代に造られた運河。水運や水道事業のほか,水力発電で日本初の路面電車を走らせるなど京都の近代化を支えました。
https://biwakososui-museum.jp/(琵琶湖疏水記念館)

答え C 田邉 朔郎(たなべ さくろう)
琵琶湖疏水工事の設計と監督を任されたのは,工部大学校(今の東京大学工学部)を卒業したばかりの青年技師・田邉朔郎でした。
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青山 ひよりさん
(深草中1年)観光大使になって初めてのお仕事!多くの京都市民の生活を支えている琵琶湖疏水を遊覧できるということで期待に胸を膨らませて参加しました。春には桜が満開になると聞き,次は春に訪れてみたいと思いました。
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石倉 歩実さん
(大枝中1年)乗船中,伊藤博文の扁額があったり,橋桁に当時のレンガが使われていたりする点に歴史と現代らしさを感じました。京都が衰退した時に,疏水工事に取り組んでくださった当時の知事や青年技師に感謝したいです。
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伊藤 綾那さん
(桂中1年)長さ2436mもある第一トンネルの中で,今もなお残る先人の知恵「堅坑(たてこう)」を見ました。このトンネルを作る時の苦労,知恵,そして危険な事業に取り組む勇気を感じることができて,とても貴重な体験でした。
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岡野 匠さん
(洛北中1年)明治の遺産である琵琶湖疏水を進む船からの景色を見ると,昔にタイムスリップしたような感じがしました。北垣国道の言葉が書かれた壁や,工事を早めるために掘られた第一堅坑を間近で見られて,興味深かったです。
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澤田 櫂さん
(近衛中1年)僕の家の前には疏水が流れているので,今回の取材が楽しみでした。しかも,新船に乗船することができてうれしかったです。僕にとって身近な存在の疏水,これからも深いところまで理解していきたいです。
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世良 都羽子さん
(西賀茂中1年)操船者さんから建設時の苦労を聞き,京都で十分な水が使えるのは建設に関わった多くの人たちのおかげだと改めて思いました。疏水船から当時の建物やトンネルを見ると,当時に訪れているような気分になりました。
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中江 美柚さん
(西京高校附属中1年)京都を支えている疏水。先人が苦労して造った疏水があるからこそ,私たちは元気に過ごせていることを改めて感じました。いつまでも後世に残るような「日本が誇る疏水」と言われるようになってほしいです。
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西脇 万由花さん
(上京中1年)今回一番心に残ったのはトンネルや橋の構造です。一つ一つの設計に,疏水を造り上げた人々の素晴らしい知恵や思いが詰まっていて感動しました。大使として初めての活動で緊張しましたが,貴重な体験ができました。
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山田 彩楠さん
(山科中1年)私は山科に生まれたので,疏水を身近に感じていました。当時から変わらず,私たちのもとへ水を運んでくれているこの琵琶湖疏水の流れに乗って,皆さんにも滋賀と京都をつなぐ歴史を体験してほしいと思いました。
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吉川 四季さん
(嵯峨中1年)琵琶湖疏水については小学校の頃に調べたことがあり,その時に先生からもうすぐ船が通ることを聞いて,ずっと乗ってみたいと思っていました。その船に乗ることができ,楽しく嬉しい時間になりました。
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吉田 青陽さん
(東大寺学園中1年)一番驚いたのはトンネルに第一竪坑という大きな穴が空いていて,そこから水が大量にしたたり落ちていた所でした。また,壁に書かれた漢字や当時の工事で使われていたロープなど,面白いものをたくさん見ることができました。