ジュニア京都観光大使

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レポート1「琵琶湖疏水」はこちら >

ジュニア京都観光大使のGOGO体験レポート 明治から未来へ,暮らしを支える水の物語/琵琶湖疏水を学ぶ

近代日本庭園を代表する名庭園を見学し,その楽しみ方を教えてもらいました。

無鄰菴は,明治維新の立役者で内閣総理大臣も務めた政治家・山縣有朋(やまがたありとも)の別荘として造られました。今回は有朋が自ら設計・監修した無隣庵の庭園を見学。無鄰菴を管理・運営する植彌(うえや)加藤造園株式会社の重岡伸泰さんにお話を聞きました。

庭園の魅力を教えていただいた重岡さん

有朋から庭作りを任されたのは,作庭の名人・七代目小川治兵衛。有朋が治兵衛に求めたのは, 「東山をしっかり見せたい」「苔庭でなく芝生を張ってほしい」「流れる水を活かしてほしい」という3つの条件でした。いずれも当時の伝統的な日本庭園にはない斬新な注文でした。

これを受けて治兵衛は, 庭園中央に大きな石を低く据え,庭に入った時に視線がすっと東山にいくよう構成しました。そして,有朋が子どもの頃に遊んでいたであろう自然豊かな里山の景色を意識して芝生を敷きます。最後の流れる水は,完成して間もない琵琶湖疏水の水を庭園内に引き込むことで安定した水量を確保し,いつでも躍動感のある川の流れを見ることができるようにしました。

(上)母屋からの眺め(下)庭園から母屋を望む

有朋こだわりの庭造りの指示は,庭造りの常識からは外れることが多かったのですが,治兵衛は「こういう庭も美しい」と思える人だったそうです。その後,無鄰菴で培ったことを,他の庭作りでも活かしていったことでさらに腕を上げ,平安神宮の神苑や円山公園なども手掛ける,日本を代表する作庭家となりました。後に治兵衛があげた「生涯の恩人」3人のうちの一人が,山縣有朋だったそうです。

青紅葉を揺らす風が心地よい母屋2階の部屋

このような作庭の背景や有朋の思い,治兵衛が工夫した点などを意識しながら庭を見てほしいと重岡さんはおっしゃいます。

さらに庭を見るポイントとして,もうひとつ面白いことを教えていただきました。庭園の敷石が歩きにくいデコボコした石なのは理由があるのだとか。歩きにくい敷石だと,人は足元を見て歩きます。やがて大きくて平らな安定した石が出てくると,人はホッとして立ち止まり,ようやく視線を上げます。そこで初めて,雄大な東山を背景にした庭園を見渡すことになります。

このように人の見る方向やタイミングを誘導し,庭師が「ここから見てほしい!」という場所を視点場(してんば)というそうです。「どこが視点場なのかを意識して写真を撮ると,“絶景”間違いなしですよ」と重岡さん。

お話を聞いた後は,実際に庭園を歩いてみました。有朋こだわりの3つの条件とそれに応えた治兵衛の工夫,視点場など,お話を聞く前と後では全然違ったものに見えてきました。庭園に込められた庭師の思いを感じ取り,庭園の見方や面白さを学んだ大使たち。これからは,より深くお庭を楽しむことができることでしょう。


無鄰庵
1896年(明治29年)造営。母屋,洋館,茶室,庭園で構成されていて,庭園は国の名勝に指定されています。日本庭園や文化を子どもから大人まで楽しく学べるイベントを常時実施し,180度のパノラマ絶景が味わえる庭園カフェもある施設。


[住所] 左京区南禅寺草川町31番地 [電話] 771-3909
[時間] 9:00〜17:00(4〜9月9:00〜18:00)※入場は閉園の30分前まで(事前予約制・人数制限あり)
[休] 12/29~12/31 [料金] 無料 [HP] https://murin-an.jp

答え B.伊藤博文
日露戦争開戦前の明治36(1903)年,当時の中心的な政治家だった伊藤博文,小村寿太郎,桂太郎,そして山縣有朋が無鄰菴にある洋館に集まり,会議を行いました。以降の日本の行方を決めた重要な出来事として「無鄰菴会議」と呼ばれています。 画像

参加したジュニア観光大使

  • 朝倉 美桜さん
    朝倉 美桜さん
    (開睛小中7年)

    無鄰菴のことについて詳しく,分かりやすく教えてくださりありがとうございました。庭園だけでなく,茶室や洋館など,見どころがたくさんありました。特に,庭園の視点場から見た東山の景色は格別でした。

  • 池田 虹都さん
    池田 虹都さん
    (大宮小6年)

    “ここから観るときれいなポイント”を探すのも鑑賞の楽しさだと思いました。正面から観ると爽やかで気持ちがよく,横から観ると陰から池や川がこっちをのぞいてるような感じがして,個性があり面白かったです。

  • 池田 友紀さん
    池田 友紀さん
    (衣笠中1年)

    無鄰庵の庭からは東山が美しく見えました。こぢんまりとした庭は,とても落ち着いた雰囲気を醸し出していました。琵琶湖疏水が流れていて,水面に映る青空がとても綺麗でした。

  • 石村 麻弥さん
    石村 麻弥さん
    (第四錦林小6年)

    苔を使っていないのにとても素晴らしいお庭だったので,山縣有朋はセンスが良いと思いました。無鄰庵には茶室があったので,茶室で素晴らしいお庭を見ながらお茶をたててお茶会をしたいと思いました。

  • 井関 剣慎さん
    井関 剣慎さん
    (花背小中7年)

    学校では得られない知識や感動を得た貴重な経験でした。山縣有朋と小川治兵衛による型破りの庭づくりの物語を聴いて,とてもワクワクしました。中でも「視点場」からは,日本庭園の工夫と美しさを強く感じました。

  • 磯﨑 将元さん
    磯﨑 将元さん
    (嵯峨中1年)

    山縣有朋の別荘・無鄰菴では庭が綺麗だったのが印象的でした。中でも,東山を借景にしたり,苔ではなく芝生を敷いた山縣有朋の斬新な発想の庭はとても美しかったです。多くの人に訪れて欲しいと思いました。

  • 井手 真之介さん
    井手 真之介さん
    (深草小6年)

    無鄰菴の美しく型にとらわれない庭が心に残りました。山縣有朋自身が設計した庭は,東山ととても合っていて美しかったです。また,苔ではなく芝生,水が溜まっているのではなく流れていたりと新しさを感じました。

  • 木下 月葉さん
    木下 月葉さん
    (京都女子中1年)

    とても美しく躍動的な流れを持つ自然主義的な庭園だと感じました。庭園の水は琵琶湖疏水からひかれていることに驚きました。遣り水の水音がとても心地よく響いていて落ち着く場所で,景色も素晴らしかったです。

  • 塩田 梨央さん
    塩田 梨央さん
    (桃陵中1年)

    先人が大変な思いをしながら疏水を完成させてくれたおかげで,現在も私たちは幸せに暮らせていることを知りました。琵琶湖疏水を守り続けてくださる方々へ感謝の気持ちを忘れず,大切に水を使いたいと思いました。

  • 高橋 縁吾さん
    高橋 縁吾さん
    (柊野小6年)

    僕は特に無鄰菴が心に残りました。庭園に芝生があるのが珍しくて,良いなと思いました。また庭園の中を流れている水は琵琶湖疏水のものだと聞いて,琵琶湖疏水記念館で聞いたお話と関係していて面白かったです。

  • 田川 悠さん
    田川 悠さん
    (桃山中1年)

    琵琶湖疏水が完成に至るまでには,高度な技術が必要だったと思います。それを昔の賢人たちは知恵を張り巡らせ,苦労も多かったと思いますが,完成まで成し遂げたことがすごいと思いました。

  • 中塚 陽葵さん
    中塚 陽葵さん
    (嘉楽中1年)

    琵琶湖疏水には今も毎日大量の水が流れていますが,多くの人々の力やお金,年月を経て造られたことを思うと,建設に関わった人たちへの感謝の気持ちが強くなりました。「ねじりまんぽ」が出来たお話も面白かったです。

  • 西河 菫絵さん
    西河 菫絵さん
    (西京高校附属中1年)

    京都の未来のために尽力されて,決して諦めず琵琶湖疏水を完成させた先人たちの姿を見て,私もすぐに諦めてはいけないなと思いました。琵琶湖疏水のプールがあったことを知って,祖父との会話が弾みました。

  • 橋本 実也美さん
    橋本 実也美さん
    (御所南小6年)

    琵琶湖疏水記念館では先人の努力と工夫を知り,その後インクラインと水路閣を歩いたことで,より深く理解できました。琵琶湖疏水・無鄰菴の共通点は「今の人たちにも理解される昔の人々の工夫」だと思いました。

  • 牧野 泰陽さん
    牧野 泰陽さん
    (西京極中1年)

    今,おいしく安全な水道水がすぐ飲めるのは,たくさんの人々が疏水に関わって琵琶湖疏水を築き上げてくださったおかげだと思います。これからもお水をより大切に,歴史を思いながら使っていきたいと思います。

  • 松下 大輔さん
    松下 大輔さん
    (西京高校附属中1年)

    琵琶湖疏水が数百万人の工事従事者と莫大なお金をかけて造られたことを改めて感じました。この事業は,京都の人々の「京都を盛り上げたい」という思いを実現させたものなんだということがわかりました。

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