ジュニア京都観光大使

ジュニア京都観光大使とは?

京都の魅力を伝えるために観光イベントや様々な伝統文化の体験などに参加しています。
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歴史都市・京都から学ぶ ジュニア京都検定
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ジュニア京都観光大使のGOGO体験レポート 明治から未来へ,暮らしを支える水の物語/琵琶湖疏水を学ぶ

事実上の東京遷都せんとで衰退した京都の復興を支え,完成から130年を経た今も京都の暮らしを支えている琵琶湖疏水について学びました。

琵琶湖疏水は,琵琶湖から京都へ水を引く全長約30kmの運河です。その建設は,幕末の戦災と事実上の東京遷都で人口が減少するなど,活力を失っていた京都のまちを復興させるための一大プロジェクトでした。

時の京都府知事・北垣国道の号令のもと, 東京の工部大学校(現在の東京大学工学部)を卒業したばかりの若き技術者・田邉朔郎たなべさくろうがリーダーとなって進められました。

令和2年度の新・ジュニア京都観光大使たちは,京都の復興を支えた琵琶湖疏水について学ぶため,まずは疏水事業に関する貴重な資料や模型が展示されている琵琶湖疏水記念館へ。京都市上下水道局の久岡道武さんの案内のもと,多くの苦難を乗り越えて完成された疏水の歴史を学びました。

琵琶湖疏水は琵琶湖から京都市内へ水を引く約30kmの運河
「案内していただいた京都市上下水道局の久岡さん

延べ約400万人の工事従事者によって, 着工から約4年8カ月後の明治23(1890)年に第1疏水が完成しました。琵琶湖の水を引くことで,その水力が工場の機械を動かし,日本初の水力発電事業が始まり,また舟運(しゅううん)が盛んになることで人や物が行き交い,京都は活力を取り戻していきました。

続いて大使たちは,記念館を出て周辺を散策。疏水を行き交う舟を載せて運んでいた傾斜鉄道・蹴上インクライン跡地を実際に歩いてみました。今もレールと枕木が残っていて,中には英国バーロー社製の古い刻印が見える“お宝レール”も。舟を載せた台車も復元されていて,大使たちは100年前の京都の活況に思いを馳せました。

インクラインは疏水の途中区間で舟を運んだ傾斜鉄道のこと
当時の台車と舟も復元展示されています
レールに残っていた古い刻印
琵琶湖疏水記念館ではインクラインの動く様子が分かる模型が展示されているので必見です!

インクラインを見学した後は,近くの高台に立つ田邉朔郎の銅像を見上げてから南禅寺へ向かいました。その途中にある,インクラインの下をくぐる歩行者用トンネルは,いかにも古そうなレンガ造り。螺旋を描くようにレンガを積んだ不思議なトンネルで,「ねじりまんぽ」と呼ばれています。

手に設計図を持つ田邉朔郎の銅像
螺旋状のトンネル「ねじりまんぽ」

南禅寺の境内へと進み,疏水分線の一部である水路閣へ。上を水が流れている水路橋で,今も現役で可動しています。お寺の境内を古代ローマ風の赤レンガ建築が横切るという異色の風景ですが、100年以上の時を経て今はしっとりと溶け込み,京都を代表する“インスタ映え”スポットとして人気です。

こうして,大使たちの疏水をめぐる散策は終了。琵琶湖疏水は,京都のまちを救い発展させた大切な「産業遺産」の一つだということを学びました。そして130年を経た今も現役の施設で,主に水道の原水としてわたしたちの暮らしを支え続けています。先人たちの想いと歴史を知り,未来につなげていく大切さに気づいた体験となりました。

琵琶湖疏水記念館 画像
琵琶湖疏水竣工100周年を記念して1989年(平成元年)に開館。琵琶湖疏水建設当時の資料や模型が展示され,疏水の歴史や役割を学ぶことができる施設。


[住所] 左京区南禅寺草川町17
[電話] 752-2530
[時間] 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
[料金] 無料
[HP]
https://biwakososui-museum.city.kyoto.lg.jp

答え A.市電
明治28(1895)年,京都に日本初の路面電車が登場。疏水の水力で発電した電気を使って走りました。市民や観光客の足として活躍しましたが,昭和後期のバスや自家用車の普及によって役割を終え, 昭和53(1978)年に最後の路線が廃止されました。
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