ジュニア京都観光大使とは?
ジュニア京都検定の名人認定者の中から任命されており,京都の魅力を伝えるために観光イベントや様々な伝統文化の体験などに参加しています。
大使の活動の様子や感想などは,広報紙「あつまれ!京(みやこ)わくわくのトビラ」やこのページから発信します。
皆さんは将来どんなお仕事をしたいですか?京都には,どんなお仕事があるでしょう?
ジュニア京都観光大使たちが,京都の気になるお仕事の現場へ取材に行ってきました!

独自の「すくい織」という手織り技術による美しい帯が高い評価を受けている西陣の織屋さん。
京都市の北西部地域が「西陣」と呼ばれるようになって,今年でなんと550年だそうです。今回は,この歴史あるまちで発展し,京都を代表する伝統産業となった西陣織の帯屋さんを取材。手織り帯の美しさの秘密に迫ります!
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「手織り帯の職人って,どんなお仕事ですか?」
吹上社長 : 「すくい織」は,図案家が描いた図案を見ながら糸を一本ずつ織り上げていく手織りの技術。繊細な作業を続ける根気だけではできません。1色の糸だけで絵柄の濃淡を表現するといった高い技術、それから美しいものに仕上げてゆく「絵心」も必要な仕事です。
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「お仕事の魅力を教えてください!」
滝本さん : 手織り帯は、図案家の思いを考えながら自分の思いも込めて織ることができます。そして、きものづくりは細かい分業がほとんどですが、手織り帯だけは自分で最後まで織り上げることができるんです。手織りで一人前になるには10年かかると言われますが、この喜びは大きいですよ。
そして、糸の一本一本に思いのこもった手織り帯だから、着物にこだわりのある方が使います。だから僕ら職人も織る「技術」だけでなく、美術館へ行ったり本を読んだりして常に勉強して「センス」も磨いています。 -
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「手織りの技が生み出す美しさに
感動しました!」吹上社長 : 「すくい織」という当社の技術は,おそらく日本一の技術だと自負しています。今の時代に手作りはたいへんですが,とても価値のある仕事だと思いますし,この仕事が大好きなんです。頑張って続けていきたいですね。
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府立洛北高校附属中1年
藤本 新さんこの技術にあこがれて山形県から来られた女性職人さんもおられ,すごく驚きました。美しい手作りの技を伝えていってほしいです。
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応仁の乱(1467-77)で西軍が陣を構えたことから「西陣」の地域名が誕生し,今年2017年は550年目となります。西陣織工業組合では今年,その記念として「西陣550」キャンペーンを開催。関連産業の活性化を図っています。
京都に関連するおすすめの1冊をプレゼンテーション
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参戦者が順番にお気に入りの本をみんなに紹介し,もっとも読みたくなった「チャンプ本」を投票で決めるゲーム形式の書評合戦、ビブリオバトル。
京都大学の研究室で始まり,その知的で白熱する面白さから今では全国規模の大会がいくつも開催される一大行事に発展しました。 -
今回は,京都大学で開催された決勝戦「全国大学ビブリオバトル 京都決戦」のエキシビションにジュニア京都観光大使6名が参戦!百周年記念ホールの壇上に上がり,400人を超える観客を前に,みんなにも読んでほしい京都に関連する本を紹介しました。
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その後,大使らは地区代表として全国から集った大学生29人の中から決戦出場者を決める地区決戦を観戦。地区予選を勝ち上がってきた魅力的な書評と巧みな話術にぐいぐいと引き込まれました。
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ジュニア京都観光大使は人前で話をする機会が多いためか、大学生たちの見事なプレゼンテーション技術にも釘付け。「聞く人を引き付けるテクニックがすごい。自分ももっとうまくなりたい!」と刺激を受けていました。
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そしていよいよ決戦。地区決戦を勝ち抜き,最終バトルへと乗り込む5名を会場へアテンドすることも大使の役目でした。決戦出場者の緊張を肌で感じつつ,無事にこの日の大役を果たしました。
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『ぼくは明日,昨日のきみとデートする』
(七月 隆文/宝島社文庫)京都が舞台で,伝わってくる情景がとてもきれい。とても感動するお話で,登場する二人の秘密が分かった時,もう一度読み返したくなる一冊です。
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『京大芸人』
(菅 広文/幻冬舎よしもと文庫)漫才コンビ「ロザン」の菅広文さんが,京大出身の相方・宇治原史規さんの少し変わった人柄をとても面白く書いた本。楽しくて笑える二人の努力物語を読んでみませんか。
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『旅人 ある物理学者の回想』
(湯川 秀樹/角川ソフィア文庫)著者で日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士は,僕が通う学校の大先輩。この本を片手に京都の博士ゆかりの場所を訪ねてみてはいかがでしょう。
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『夜は短し歩けよ乙女』
(森見 登美彦/角川文庫)京都の大学に通う主人公「先輩」が思いを寄せる黒髪の乙女。はじめは不思議な人だと思いましたが,読み終わると彼女の勇気,かわいさ,優しさに心ひかれます。
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『シノダ!都ギツネの宝』
(富安 陽子/偕成社)キツネと人間の間に生まれた3人兄弟。キツネの言い伝えが残る伏見稲荷や三十三間堂などを駆け巡り,キツネの親戚が引き起こすトラブルを兄弟や家族で解決します。
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『京都ぎらい』
(井上 章一/朝日新書)京都人のいやらしさを書いた本ですが,僕は「京都が好きだからこそ読めて,筆者に共感できる本」だと思います。きっと,今までとは違った京都の魅力が発見できるはず。
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『冥途(めいど)』(内田百閒)
紹介 : 千葉大学大学院 窪田真弓さん明治に生まれ、大正・昭和に活躍した小説家・内田百閒(ひゃっけん)の短編集。読者を惹きこむ不思議な世界観が魅力の不朽の名作。
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発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
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順番に本を紹介し合います。持ち時間は1人5分間!
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それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
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発表を聞いて,一番読みたくなった本に投票します。最も票を集めた本が「チャンプ本」です。