京都府立総合資料館で不定期(年2回程度)に開催されていて、京都らしい学びが魅力の「寺子屋講座」を取材してきました。今回のテーマは「飲んで!学んで!宇治茶」。京都で暮らす私たちにとって宇治茶はとても身近なものですが、その詳細については意外と知られていない!?
宇治茶について楽しく学べた当日の様子をいっしょに見ていきましょう!!
(講師:(社)京都府茶業会議所会員の皆さん)

宇治茶についてのお話から講座はスタートです。
「宇治茶のはじまりは鎌倉時代。室町時代に全国に広まり、江戸時代に永谷園(ながたにえん)で有名な永谷宗円(ながたにそうえん)さんがお茶を蒸(む)して発酵(はっこう)を止めて緑色にする製法を開発し、煎茶(せんちゃ)ができたのです。」先生の言葉に「そうなんだあ」と熱心に聞き入ったり、メモを取ったりする子どもたち。その後もお茶の種類や育て方、製造過程について、パンフレットを見ながら説明を受けました。
宇治茶についてもっと知りたくなったところで,次はお待ちかねの茶香服(ちゃかぶき)ゲームの時間です♪
茶香服(ちゃかぶき)とは、数種類のお茶をその色や香り、味などから判別して銘柄(めいがら)を当てる“利(き)き茶”競技。
今回は宇治玉露(ぎょくろ)・宇治碾茶(てんちゃ)・宇治煎茶(せんちゃ)・玉露(ぎょくろ)雁(かり)が音(ね)・煎茶(せんちゃ)玄米(げんまい)茶(ちゃ)の5種類のお茶を使用し、それぞれに花・鳥・風・月・客と茶銘(ちゃめい)をつけていきます。
簡単なルール説明を受けていざゲーム開始!!
順番に5種類のお茶がお皿に入れられて回ってきます。「味はお茶の入れ方で微妙(びみょう)に変わりますが、色や香りは変わらないのですよ。」と先生。「ここでしっかり覚えておかないと!」と言わんばかりに、それぞれのお茶の見た目や香りを、自分の感じたままにメモしていきます。
準備が出来たらいよいよお茶を配っていきます。全問皆点(かいてん)(※満点のこと)で名人になれるかな!?

お茶が配られたら見た目・香り・味を見て1種類を選びます。「花かな?月かな?」「難しいなあ…。」との声に「隣の人と相談はしないでくださいね。」と先生。大人も子どもも真剣な顔をして悩みますが、なかなか答えが出せません。「悩んでも答えが出ないなら、最後は直感を信じてみよう」との先生の声かけに、自分を信じて一つ答えを決めていきます。
お茶を一回飲むごとに種類を判別して解答するのがルール。隣の人に見えないよう、解答用紙にはこれだと思うお茶の茶銘(ちゃめい)(花・鳥・風・月・客)のシールを裏向けに貼っていきます。
同じことを5回繰り返し行い、全ての答えが出揃(でそろ)ったところで答え合わせ。
「正解は1番が風、2番が月、3番が花…」解答の発表に顔を見合せながら「2つ当たった!」「1つだけかあ…」と色々な声があがります。
これを3セット繰り返してゲームは終了。全15問皆点(かいてん)の方が現れ、みんな思わず拍手!!講座は盛況のうちに終わりました。
また、講座終了後には総合資料館に所蔵(しょぞう)されている資料も見ることができました。普段なかなか目にすることのないものに、興味津々(きょうみしんしん)といった様子で資料を見ているみんなの姿が印象的でした。
今回の「寺子屋講座」は親子での参加が大半を占めていて、その内容も子どもから大人まで誰もが楽しめる素晴らしい取組でした。参加者の方々は京都が誇る宇治茶の文化に触れて、宇治茶をより身近に感じることができたでしょう。子どもたちには今回の講座をきっかけにして、これからも宇治茶について、また京都の伝統文化について、理解を深めていってほしいと思います。
「所蔵されている資料を生かした京都らしい講座」が開催できるのが総合資料館最大の強みであり、大きな魅力。寺子屋講座以外にも、いつもと違った角度から京都の歴史や文化を学ぶ取組が行われている総合資料館へ、あなたも一度足を運んでみてはいかが??